電脳コイル

今更ながらTVの再放送を見て、ストーリーの面白さと設定の緻密さに驚かされましたので、お布施の意味を兼ねてDVDを購入して、視聴を始めたところです。

TVの放送はNHK教育で2007年度5月から2クールで、いまから6年も前になります。そのころの自分は、丁度、受験で忙しさ真っ直中の頃でしたが、なぜか、第6話だけは見た記憶がありました。面白そうだとは思ったのですけれど、とても毎回チェックするだけの気力と体力と時間は無かったのですね。

物語の中では、「電脳メガネ」と呼ばれるメガネを介して、コンピュータやネットワークにアクセスできるというものです。電脳メガネとは、実在の物質をマッピングした情報を表示するのに加えて、メガネをを介してのみ見ることができる「電脳物質」や「電脳ペット」を現出させ、空中にキーボードやモニターを現出させ、指を電話のように翳すだけで電話できるという機能を実現するというものです。実際には、この電脳メガネは単なる表示端末で、サーバが裏で演算して、これらの電脳世界を表しているそうです。この電脳メガネには、技術者としても、すぐにでも実現したいような機能が山のように盛り込まれています。しかも、「電脳コイル」では、これらの技術を、視聴者にもわかりやすいように、少しずつ紹介しているのが巧いです。例えば、メガネを外すと電脳物質や電脳ペットが見えなくなり、メガネを経由してのみ、これらのものが見えるというものです。

電脳コイルで繰り返し出てくるキーワードは、「都市伝説」です。例えば、ミチコさんという不気味な怪談キャラクタに出会うと、「あっちの世界」に連れてゆかれてしまうものです。これらの都市伝説は、ストーリーの展開や伏線を貼る上で重要な役割を果たしています。

キャラクタデザインは地味ながらも作画は丁寧で、かつ動画はよく動いており、ちょうど、かつての「未来少年コナン」を思わせるような出来映えです。地味だからこそ、DVDの売り上げとしては苦しかったのではないかと思います。だからこそ、今更とは思ってもDVDを購入しました。

キャラクタの中でもっともも「立って」いるのが「イサコ」こと「天沢勇子」です。謎の転校生として暗号屋の技を駆使して、「イリーガル」という電脳生物を追い、「キラバグ」と呼ばれる電脳物質を収集しています。彼女はなぜ、暗号屋の技を使えるのか、そして、なぜキラバグを収集しているのかが、興味深くおもえます。

いまでは、うちの子(9歳)と一緒に、毎週欠かさずに再放送を見ています。いまは、まだ8話「夏祭り、そして果たし合い」までしか見ていないのですが、そのうち、再度このブログに記事を書いてみたいと思います。

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まどか☆マギカ

「魔法少女まどか☆マギカ」とは、今年1月~4月にTBS、CBC,MBSで放映されたアニメーション番組です。原作者がニトロプラスの方ということで、異色のものになるかと思っていましたが、ここまでの完成度のものになっていたとは、ともかく驚きました。

 魔法少女もののTVアニメーションというと、女児に玩具を売るための予定調和の世界、低年齢の女児にも判りやすいストーリ展開と絵柄というのが定番です。「まどか☆マギカ」も2話までは間違いなく、そういうものに偽装していたのです。実は、1話を録画していたのですが、ちょっと見て、「なんだか暗いし、どこがターゲット層なのか判らないし、自分には合わないかな」と思って、以降は録画もセットしてませんでした。
 まどか☆マギカ3話で、いきなりメインメンバの1人である「巴マミ」が魔女に殺されるという驚きの展開をキャッチして、4話から再び見始めました。ちょっと暗めの画面、地味目の色使いながらも美しい映像、意味深な台詞まわし、これは今までの女児向けの魔法少女アニメとは何か違う、いや、これは魔法少女ものなのか・・・。
 最初に度肝を抜かれたのは、5話Bパートの魔法少女同士の戦闘シーンです。TVアニメーションで、これだけのアクションを表現できるとは思いませんでした。
 更には、「ご都合主義」「予定調和」を完全に拝したドライな世界にも驚きました。魔法少女になれば、何でもひとつだけ願いが叶う、どんな奇跡でも叶う、その代償は「魔女」と戦う運命を受け入れることと、もう1つは・・・・・(以降はネタバレにつき自粛)。
 これは、魔法少女アニメに偽装されたサスペンスだという意見がありました。自分は、これは、魔法少女というカテゴリに於ける良質のSF(サイエンス・フィクション)だと思います。魔法少女という架空の存在であっても、緻密に設定することで、これだけのリアリティを持ったストーリが描写できるのだと、驚かされました。是非とも、次回のSF大会で星雲賞取っててもらいたいものです。
 まどか☆マギカで残念なのは、12話という短いサイズでしょうか、これが2クール(26話)だったら、登場人物のモノローグで説明していた部分を、すべて映像化できたでしょう。

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18禁プリキュア

とはいっても、妙なアンソロジー本とかではありません。れっきとした東映の映画上映会です。
http://www.toei-anim.co.jp/movie/2010_precure_allstars/01news/n23.html
いや、うちの子をダシに見に行こうか・・・と思ったら、見事に打ち砕かれました。(笑)

※オールナイトイベントのため18歳未満の方は、保護者同伴でもご入場できません。

この映画上映についての2chのスレッドがまた、よく事情を把握してて笑えます。
http://hamusoku.com/archives/2940473.html

ところで、最新のプリキュア(ハートキャッチプリキュア)は、「ココロパフューム」とかいう香水で変身するんですが、香水メーカーか何かとのタイアップなんでしょうか。
確かに、この年代から香水の存在を刷り込んでおけば、大人になったときでも良いユーザーになってくれるように思えます。良い視点ですね。

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