portable-VOCALOID(仮称)という妄想
「Sさんの話からはラップへの強い関心が伺えた。推定市価3万円以下、あるいはもっと廉価な、リアルタイムでヒューマンボイスを『演奏』する全く新しい楽器と想像した。」
「その楽器のテクノロジーのコアが「半導体に焼き込まれたワンチップVOCALOID」であることは証言を得られた。」
このところ、頭から離れない構想があります。portable-VOCALOID という妄想です。あまり妙なぶっとんだことを書いてもいかんかなと思って自重してたんですけど、書いてしまうことにしました。
注意:以下は、自分が考えた妄想に過ぎませんので、ヤマハ株式会社さまに問い合わせないでください。(笑)
portable-VOCALOID とは、USBによってコンピュータと接続して、VSQXファイルと伴奏WAVファイル/伴奏MIDIファイルを転送すると、その音楽を再生するという音楽再生装置です。大きさは、携帯電話程度、歌詞や操作画面を表示するモノクロディスプレイが付いております。
さらに、マイクによって音声を拾い、その音声に含まれた音程(PIT)と音量(DYN)によって、そのVSQXファイルを調整することも可能です。これは、産業総合研究所とヤマハ株式会社が開発した「ぼかりす」を搭載しているためです。
VSQXファイルなので、ユーザの好みの歌手に切り替えて歌わせることが可能です。さらに、MIDI伴奏ファイルを再生するためのサウンドフォントを差し替えて、種々の伴奏に切り替えることもできます。
さらに、VSQXファイルであるという利点を生かし、同一の曲に対して、自動で様々なアレンジを加えることが可能です。基本的なアレンジは収録されているので、それをお使いいただくことができます。更に、VOCALOID3 Editor でお馴染みのJob Plugin を転送することにより、ユーザの任意のスクリプトによるアレンジを加えることもできます。
この portable-VOCALOIDは、歌手の音だけを再生したり、伴奏の音だけを再生したりできるので、たとえば、カラオケや楽器の練習の際に使うことが可能です。VOCALOIDですから、音の高さの調整も、テンポの調整も、ジョグダイアルを触るだけで簡単に操作できます。
この portable-VOCALOID のリリースとともに、VSQX ファイルが多く商品化されるようになりました。MP3 とは異なり、自分ならではのアレンジを加えて聴くことができるということが、コアな音楽ファンの興味を惹いたようです。
ボカロPは、ニコ動にオリジナル曲をアップして、数万PVを稼ぐと、VSQXファイルの商品化という話が舞い込むようになります。以前は商用CDでデビューだったのですが、今では、ボカロPは、VSQXファイルの商品化によるデビューという風に形態が変わってきます。そのVSQXファイルは、もちろん pocket-VOCALOIDに転送されて、視聴されることになります。
多くのボカロPの目下の目標は、「ボカロに依存しない調教法」です。どのような歌声DBでも、美しい歌声を生み出す秘訣が、あちこちで開発されはじめています。
MIDIデータプレーヤー(伴奏くん)
http://www.yamaha.co.jp/news/2008/08071502.html
VOCALOID-board
http://www.yamaha.co.jp/news/2010/10101402.html
以上は、伴奏くんとVOCALOID-board開発発表から、自分が妄想したことです。この2つを組み合わせると、前記 portable-VOCALOID が実現できるだろう、と。
あと、VOCALOID3 Editor になって、ベタうちでも問題なく聞けるようになったことも大きいです。すると、VSQXファイルを流通させて、プレーヤで聞くということも可能なのではないかと思いました。
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