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まどか☆マギカ

「魔法少女まどか☆マギカ」とは、今年1月~4月にTBS、CBC,MBSで放映されたアニメーション番組です。原作者がニトロプラスの方ということで、異色のものになるかと思っていましたが、ここまでの完成度のものになっていたとは、ともかく驚きました。

 魔法少女もののTVアニメーションというと、女児に玩具を売るための予定調和の世界、低年齢の女児にも判りやすいストーリ展開と絵柄というのが定番です。「まどか☆マギカ」も2話までは間違いなく、そういうものに偽装していたのです。実は、1話を録画していたのですが、ちょっと見て、「なんだか暗いし、どこがターゲット層なのか判らないし、自分には合わないかな」と思って、以降は録画もセットしてませんでした。
 まどか☆マギカ3話で、いきなりメインメンバの1人である「巴マミ」が魔女に殺されるという驚きの展開をキャッチして、4話から再び見始めました。ちょっと暗めの画面、地味目の色使いながらも美しい映像、意味深な台詞まわし、これは今までの女児向けの魔法少女アニメとは何か違う、いや、これは魔法少女ものなのか・・・。
 最初に度肝を抜かれたのは、5話Bパートの魔法少女同士の戦闘シーンです。TVアニメーションで、これだけのアクションを表現できるとは思いませんでした。
 更には、「ご都合主義」「予定調和」を完全に拝したドライな世界にも驚きました。魔法少女になれば、何でもひとつだけ願いが叶う、どんな奇跡でも叶う、その代償は「魔女」と戦う運命を受け入れることと、もう1つは・・・・・(以降はネタバレにつき自粛)。
 これは、魔法少女アニメに偽装されたサスペンスだという意見がありました。自分は、これは、魔法少女というカテゴリに於ける良質のSF(サイエンス・フィクション)だと思います。魔法少女という架空の存在であっても、緻密に設定することで、これだけのリアリティを持ったストーリが描写できるのだと、驚かされました。是非とも、次回のSF大会で星雲賞取っててもらいたいものです。
 まどか☆マギカで残念なのは、12話という短いサイズでしょうか、これが2クール(26話)だったら、登場人物のモノローグで説明していた部分を、すべて映像化できたでしょう。

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外来語末尾の長音表記

特許明細書では、外来語末尾の長音は表記しないルールで記載されます。

例えば
「タイマー」ではなく、「タイマ」、
「メモリー」ではなく、「メモリ」
「プリンター」ではなく、「プリンタ」と表記します。

ただし、2音以下の場合には、長音を付与します。
例えば、「リレー」(継電器)、「キー」(鍵)などです。

これの根拠が何処なのかを調べていましたが、やっと判明しました。JIS-Z8301 で規定されていたのですね。
JIS-Z8301 は、なんと昭和26年に制定された規格で、様々なJIS規格のための、いわば「メタ規格」のようなもの。そこで、以上のように規定されていたのでした。

これで、発明者に、「なんでメモリーじゃなくてメモリなんだ」という趣旨の問合せがあったときでも説明できます。

ただし、平成3年に内閣より出された告示によると、長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く、とか書いてあるそうなので、どちらで運用すべきか、やっかいですね。

世の中の特許公報には、長音符号の代わりに、「~」「-」(マイナス)が記載されている例もあるので、検索を考えると、これまた厄介です。

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