大本営参謀の情報戦記
大変に興味深い本です。まだ斜め読みしかしていませんが、備忘録として記録しておきます。この本に興味を持ったのは、「本土決戦幻想」(以下)を読んで興味を持ったためです。
「本土決戦幻想」では、米軍の日本本土上陸作戦であるオリンピック作戦とコロネット作戦とを、当時の日本軍将校であった堀さんが極めて高い精度で予知されていることが記載されていたためです。
現実のコロネット作戦は、昭和20年11月1日に、陸上部隊14個師団が、志布志湾と宮崎と吹上浜に上陸することが予定されていました。それを、堀さんは、以下のように予測されていました。
「米軍の九州への使用可能兵力は15個師団、上陸の最重要指向地点は志布志湾、時期は10月末から11月初旬。」
素晴らしい予測精度なのですが、問題は、この情報をうまく「生かす」形で戦略策定できた者が、当時の日本には誰もいなかったことです。
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