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SONY の PaSoRi 購入

自分で発明した特許を出願したいと思い、いろいろと調べてみました。
書面で郵送するというのが基本のようですが、やはり余分な金が掛かるのが痛い、電子化手数料が、1200円+700円×頁数分が余分に係ります。
例えば明細書・図面・特許請求の範囲・要約が合計30頁であったとすると、1200+700×30=22、200円も余分に掛かってしまいます。出願料16,000円に加えて、この料金はやはり高い。

まあ、それはいいとしても、書類に誤記等があったならば、特許庁からの補完命令を喰らうとか、色々と面倒くさそうですしね。その点、インターネット電子出願ならば、電子出願ソフトがあらかた書誌事項をチェックしてくれるので安心です。

そういう訳で、インターネット電子出願の方法を調べましたが、これがまたややこしく面倒臭い。成りすましを防ぐための電子認証システムを導入しなければならないのです。
自分のような場合には、どうやら住民基本台帳カードに格納された電子証明書を用いるのが、もっとも廉価なようです。住民基本台帳カードは500円で、電子証明書は1000円ですが、他の電子認証は、もっとも安いものでも1万4千円くらい掛かります。

しかし、この「住民基本台帳カード」と「電子証明書」を使った電子認証ですが、もっと簡便かつ容易な方法は取れないものですかね。住民基本台帳カードは、本人しか受け取りができず、なおかつ受け取り場所は、居住地の市役所でしかできない(出張所ではNG)のです。

とりあえず、住民基本台帳カードを郵送で申し込んで、かつカードリーダを近くの電気量販店で購入してきました。
購入したのは、SONYのPaSoRi非接触ICカードリーダー/ライター(型番RC-S330)で、価格は2,980円でした。さっそくインストールしましたが、とりあえずはPASMO定期くらいしか読むものはありませんね。


さっそく自分のPASMO定期を読んでみましたが、毎日の通勤が記録されている訳ではなく、単にお金がいつやり取りされたかの情報のみが記録されているだけでした。
しかし、全てのPASMOの履歴ではないにせよ、或る程度は所有者の行動パターンが判る訳で、何か面白い用途がないか考えてみます。

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死蔵特許

今回は、Smips にて著者の榊原さんのご講演を拝聴した関係で、「死蔵特許」のご紹介です。

 死蔵特許とは、いわゆる「休眠特許」とは違います。

 いわゆる、「休眠特許」とは、何ら実施されることなく静かに存続期間満了を待っているという特許であると自分は理解しております。それに対して、「死蔵特許」とは、有効期間内だが発明者や権利者さえ存在を忘れている特許をいいます。他社がそれを実施(侵害)しても警告しないことから、他社が気づかないまま使用し、後になり何らかのきっかけで発見されて問題となります。http://www.ittosha.co.jp/ISBN978-4-903532-52-3.html
 この本では、いわゆるJPEG特許問題における「死蔵特許」についてのノンフィクションです。
 このJPEG特許は、米国の圧縮技術研究所(CLI)が発明したものです。圧縮技術研究所が他社に買収されたときに一緒に所有権が移転したにも関らず、買収先の会社も買収元の会社も、何らJPEG特許の存在に気付いていませんでした。そして、静かに時は過ぎ、存続期間満了をあと3年ほど残すまでになった2001年頃に、特許権者は、この特許がJPEGに係る基本特許であることに気付いたという話です。
 特許権者は、このJPEG特許で10億ドル(当時のレートで約1000億円以上)を得る予定であったそうですが、実際に得ることができたのは1億ドル程度だったそうです。予定の10分の1だったとはいえ、目も眩むような高額であることには違いありません。

 問題のJPEG特許のPDFファイルを以下に掲載します。 JPEGでは、離散コサイン変換(DCT: Discrete Cosine Transform)を用いて、画像データを空間領域から周波数領域へ変換します。変換された画像データは、量子化によって情報量を落され、ハフマン符号によるエントロピー符号化がなされて圧縮が行われます。

「4698672_Coding_system_for_reducing_redun.pdf」をダウンロード

【要約】 (参考訳)
 本発明は、方法と装置に信号を処理するための冗長な情報をそれ制限帯域幅媒体を介して信号をより転送に適して削除に関連する。本発明は、装置ビデオ圧縮システムの有用な関係の具体的方法です。
 通常、システムは現在の入力信号と、以前の入力が平方差信号を意味する使用して信号の違いを決定します。
これらの平均二乗信号が処理され、1つの操作のいくつかのモードを決定する1つ以上のしき い値と比較され。いくつかのモードで処理後、処理信号は、デジタル数字の形で命令冗長符号化されて
受信者に送信されます。

自分が少し気になったことは、
 2001年度以前の時点で、被引用分析によって、この特許がJPEGの基本特許であることが判ったのではないかということです。どなたか、US特許の被引用分析が可能なデータベースをお持ちの方は、USP4698672 で被引用分析いただければ幸いです。
 但し、2001年以降に出願された特許は除く必要があります。この特許がJPEG特許として著名になったことによって引用されたと考えられるためです。

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