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MS Word 差し止め命令 #2

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さて、US特許5,787,449 略して 449特許の明細書についてよく読んでみましたが、メタコード及びメタコードマップについて読み違えていましたので、修正します。

DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENSION(当該発明の詳細な説明)に記載されたSGMLの原文書ファイル例を以下に引用します。

449_xml

メタコードマップとは以下です。すなわち、XML Schema などの文書構造定義ファイルではなく、単にメタコードおよびその文書中の位置(相対アドレス)を表したものです。

449_metacode_map

すると、メタコードとは <Chapter>、<Title>, <Para> などタグのことですね。

当該明細書の中には、タグと内容を区別することで利点があることが記述されております。マークアップ言語 SGML と、ISO Standard #8879 の定義が記載されています。

まだ、449特許の明細書を斜め読みしただけなのですが、本件訴訟の経緯がわからなくなってきました。449特許はSGML に係る重要度の高い規格特許に思えるのですが、何故これだけ重要な特許がパテントプールにも供されずに一企業が有していられたのか、また、何故この特許がありながらSGML規格やXML規格が普及できたのか、また、Microsoft がXML規格をOffice製品に搭載したとき、何故この449特許に気づかなかったのか。

更に449特許を読み込んで上記の謎を解明したいと思います。

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コメント

特許自体とは関係ないですが・・・
ちょっと検索したらこんな記事が出てきました。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20398269,00.htm

i4iのHPに行くとWordドキュメントを直接XMLに変換するソフトが主力みたいですね。
http://www.i4i.com/x4o.htm

察するにWord 2003、Word 2007でXMLを出力できる様になると、同社のソフトも売れなくなってしまうため訴えたのかな~と勘繰ってしまいます

まさか差し止め命令が出るとは想定してなかったんでしょうかね?
自分で自分の首を絞めているような・・・

MSがこの特許に気付かなかった?理由は分かりませんが(^▽^;)
(OpenOffice.orgも訴えられてないし、あえてスルーしていたとか?)

投稿: masa | 2009年8月21日 (金) 01時29分

こんにちはmasaさん。記事のご紹介ありがとうございました。
MSは何故気づかなかったのかは不思議ですね。何か契約か業界慣行で大丈夫と思っていたのでしょうか。

投稿: 和泉聡 | 2009年8月23日 (日) 00時48分

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