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謎の彼女X

 講談社のアフタヌーンに連載中の植芝理一さんのマンガですが、今日第一巻を購入して読んだら緻密な書き込みと不思議な雰囲気に引き込まれ、さきほど二巻と三巻を購入して読んでしまいました。

 主人公の椿は17歳の男子高校生で、転校生の卜部が彼女です。卜部は転校直後から休憩時間は寝てばかりで、クラスメートの女の子が昼食を誘いに来ても机にうつ伏せて寝てばかりという変な女の子です。

 そして、卜部は主人公の「彼女」なのですが、キスすらしていませんし、主人公が卜部を抱きしめようとすると得意技のハサミでポスターや樹木を切り裂いて威嚇しますし、主人公と一緒に下校する時もあまり話をしません。卜部が指に唾液を付けて主人公に舐めさせるのを日課にする不思議な仲です。どういう訳か、椿と卜部は唾液を舐めることで相手の感情や体験を共有できるという「絆」を有しているのです。逆に、「絆」がなく彼女や彼氏となりえない相手では、唾液を舐めても感情の共有は起こりません。

 確かに「謎の彼女X」の題号に相応しい内容で、3巻以降のストーリー展開が全く読めません。

参考URL:謎の彼女X wikipedia

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G3プリンセス

 今日の午前中は掃除後に子供と休憩しつつ、うちの息子が好きな「炎神戦隊ゴーオンジャー」の録画を再生していたら、番組初頭に戦隊の女の子と敵役の女の子がピンクのアイドル衣装で一瞬歌っており、アイドルとして完成度が高かったのに驚きました。冒頭から今回は異色編と宣言していましたが、確かに特撮戦隊物としては異色編でした。

 ストーリーは、怪獣ロンビアコが出現し、騒音や男性の歌声で巨大化して強力になり、これを小型化して倒すには女性の素敵な歌声が必要であるとの事で、敵役と手を組んでアイドルユニットを結成して歌い、怪獣ロンビアコを倒すとうものです。

 3人組アイドルは「笑顔の特訓」のために東京ドームシティのジェットコースター(サンダードルフィン?)に乗りますが、まるでアイドル番組のお約束のような演出です。その後いくつかの「アイドルの特訓」を経たのちにアイドルユニット「G3プリンセス」として現れて歌声で怪獣ロンビアコを倒します。以下にG3プリンセス登場シーンを youtube から引用しますのでご覧ください、単なる戦隊物の女性ヒロインが番組内で歌を披露するというレベルを遥かに超えた完成度で驚かされました。
(著作権者様及び著作権隣接権者様へ:以下は単なるyoutubeの引用ですが、問題がありましたらコメント欄で連絡いただきたく思います。)


 ゴーオンジャーHPでチェックしたところ、このアイドルユニットの完成度の謎が解けました。音楽CD発売元はコロムビアで、写真集の発売元は学研BOMB(アイドル雑誌)でした。つまり、今回の番組のストーリーはコロムビアとBOMBの関与ありきという事なのでしょう。怪獣ロンビアコは、「コロムビア」のアナグラムのようです。

 ゴーオンジャーの放映局のテレビ朝日は音楽番組「ミュージックステーション」も放映しておりますので、コロムビアとBOMBのバックがあれば、G3プリンセスがミュージックステーションに登場する可能性はかなり高いのではないかとおもいます。

・ケガレシア役の及川奈央さんのブログはこちらです。

http://plus-u.jp/blog/oikawanao/?p=578

・須塔美羽役の杉本有美さんのブログはこちらです。
http://ameblo.jp/sugimoto-yumi/

・楼山早輝役の逢沢りなさんの公式サイトはこちらです。

http://www.box-corporation.com/rina_aizawa/

 この番組を見て、コンテンツ業界もちょっと楽しそうでいいかなと思ってしまいました。ただ、収益の面では非コンテンツ(機械・化学・電機など)よりも遥かに厳しく、大変だとお聞きしております。よって、完全なコンテンツのみの商売ではなく、実在の商品にコンテンツを絡めることで、実在の商品の魅力をUPし、かつコンテンツの魅力を向上することができないかと考えています。詳しくは次回以降に記載します。

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星のカケラ

一昨日に初音ミク「星のカケラ」を聴きました。偶然にも、昨年度に「初音ミク」を知ったときからほぼ1年が経過した時点です。この曲を聴くと、昨年度の弁理士試験の論文式筆記試験に合格し、嬉しいながらも口述試験に受かるかどうかと不安な思いを抱えながらも勉強を開始していた頃を思い出しました。音楽は、それを聴いていた頃の想いや感情と共に心に記憶されるように思います。

初音ミクの「星のカケラ」は、公式プロフィールページのデモソング01です。

以下は、咲音メイコの「星のカケラ」のカバーです。

さて、YAMAHAのVOCALOIDといえば、NetVOCALOIDがCEATECで発表されるようです。

CEATEC JAPAN デジタルネットワークステージ YAMAHA

出展製品-2

NetVOCALOID

製品分類:
その他関連製品・サービス

歌唱合成エンジン VOCALOID をサーバー上に実装し、Web API を通じてクライアントアプリケーション上で動作させるデモンストレーション。※この技術は Y2 プロジェクトを通して今後社外パートナーに提供されます。

 WEB-API 化は単なる手段に過ぎないので、これを元に更なる機能アップをお願いしたいと思います。例えばGUIの多国語対応が簡単にできるとか、多くのプラットフォームに簡単に対応できるとか、発音要素の追加が簡単にできるとかですね。

 多くのプラットフォームの対応というと、具体的にはNintendoDS や PlayStationPortable や iPhone から初音ミクの曲を作成することも可能ということになり、サービス提供範囲がかなり拡がるのと期待されます。

追記:2008年9月8日に開催された「CEATECとデジタルコンバージェンスの未来」 で、既に触れられていました。

「我々はボーカロイドの新しいエンジンを提供しますので、
そこ上で動く面白いサービスを考えてみませんか、一緒に面白いことをしませんかということです。
だから、Mac版どころじゃないんですね。じゃあ携帯電話でいいじゃないとか、DSとかPSPもありだとか・・」

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平成20年度論文式筆記試験合格発表

 昨日は平成20年度論文式筆記試験合格発表でした。合格された601名の方はおめでとうございます。
 発表時間前にはなんだか気になってしまいましたので、午前中の仕事は、esp@cenet で検索して必要事項をメモするという単純作業に徹することにしました。esp@cenet は全世界の特許を英語で検索できたり、ファミリー検索が簡単にできたりする面白い特許データベースなのですけど、ちょっと重いのが難点ですね。使っていて疲れます。
 昨年度のゼミの仲間のうち、Wさんの合格だけは人づてに聞きました。今年の特実の問題は条文準用を追いかけて答案構成するだけで目が回りそうでしたが、その複雑な問題をしっかりと答えられたのが良かったのだと思います。

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昭和16年夏の敗戦

 総力戦研究所というキーワードを検索して辿り着いた本、「昭和16年夏の敗戦」をご紹介します。先月に入手したのちに繰り返し読みました。自分が読んだのは文春文庫版(左側)ですが、レビューから推測すると右側は単行本版で、内容は同じと思います。

 「総力戦研究所」とは、日本が米英蘭との戦争に突入しようという直前に、各界から集められた日本のエリート達に開戦後のシミュレーションを行わせた研究所です。

 シミュレーションに於いて驚かされたのは、日本の民間船舶保有量、南方資源地帯から資源を輸送する際の船舶造船量を算出し、船舶消耗量を保険会社ロイズのデータから科学的に算出していたことです。日本の民間船舶保有量は300万トンで、日本は年間60万トンの船舶を新規に建造できますが、反面潜水艦による攻撃等で年間120万トンの消耗が発生し、差し引き年あたり60万トンの消耗が発生します。よって開戦から3年間後には民間船舶保有量は120万トンにまで減少し、物資の輸送に多大なる支障が発生します。日本は南方の資源地帯に進出することで、米国からの石油禁輸に対抗しようとしたのですが、これだけ民間船舶の消耗が激しいようでは、実際には南方の資源は殆ど日本に届かなくなります。

 実際の戦争と比較すると、昭和17年度の船舶の消耗は87万トン、昭和18年の船舶の消耗は167万トンで、年あたり127万トンの消耗となり、シミュレーションの値とほぼ一致します。日本は、民間船の消耗により南方資源を本土に輸送できなくなり、物資(とくに石油)不足となり、軍事力や国力が低下することとなります。

 ソビエトの動向のシミュレーションは少し違うかなと感じました、「総力戦研究所」は、アメリカがソビエトと連携して、シベリアの軍事基地を利用するのではと考えていたようです。実際にはそのようなことは無く、米軍ドウリットル爆撃隊のうち1機がウラジオストックに着陸した際も、搭乗員がソビエトに抑留されていたりしています。但し、日本の軍事力が低下した際にソビエトが参戦すると読んでいるのは流石です。

 総力戦研究所のシミュレーション結果は「緒戦の勝利は見込まれるが、長期戦になり物資不足は決定的となり、ソ連の参戦もあって敗れる」というもので、第二次世界大戦を極めて精密に予測したものでした。シミュレーション報告時期は昭和16年8月、東條首相もこの報告は聞いています。

 ここまで問題が明確になっており、なおかつ開戦が避けられない状況だったならば、なぜ民間輸送船を海軍が護衛したり、または米軍潜水艦対策を積極的におこなわなかったかということが悔やまれます。確か、太平洋戦争では民間輸送船の消耗対策は殆ど行っていなかったと記憶しています。

 また、「総力戦研究所」のメンバーも、その結果を国家的にも個人的にも活用しようという者はいなかったようです。自分たちの予測の精度と、予測の価値がわかっていなかったのでしょうか。

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イノベーションの普及

エベレット・ロジャーズの「イノベーションの普及」を読み始めたところです。この週末には読み終えられそうかな。

 けっこう有名な本だったのですが、読むのはこれが初めてです。イノベーションの普及に於いて、需要者が時期ごとに正規分布を描くという仮定は有名ですね。その仮定の理由づけとして「ネットワーク効果」が記載されていることを初めて知りました。つまり、散発的な初期導入者の割合が「臨界点」を超えたとき、人的ネットワークを経由してイノベーションが社会的に認知され、普及が加速するというもので、普及の臨界点は正規分布に於ける1σ(シグマ)だというのが極めて興味深いです。需要者の人的ネットワークを分析して、コンピュータ上で同様なネットワークを構築してイノベーションの普及をシミュレーションすることで、この理論を証明できるのではと思いました。

 なんだか変な時間に目が覚めてしまいましたので、ちょっと新人研修をやったあとにまた寝ます。

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ピーターの法則

論文を読んでいて気になった言葉 「ピーターの法則」 をグーグル検索して、思わず笑ってしまいました。以下にピーターの法則に関わる書籍を紹介します。1969年に最初に原著が出版され、1970年に日本語翻訳版が出版されたのち、2003年度に改訳版が出版されましたが、これは改訳版のほうです。

参考のために wikipedia の記事の一部をご紹介します。

1. 能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平構成員も無能な中間管理職になる。
2. 時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。

 この法則から逃れるには、14章の「創造的無能」という、自分の能力を発揮できる地位に留まることが大切なのだそうですが、何だか妙な話ですね。適切な人事評価システムと人事教育システムが機能していれば、能力の極限という考えも階層に於ける無能な人間という考えもなくなる筈なのですが。

 ピーターの法則は、は常に自己研鑽を怠らずに成長を望みなさいという逆説的な戒めのようにも思えます。

 早くこの本を入手して読んでみたいと思います。

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平成20年度新人研修

 遅ればせながらも平成20年度新人研修(後期)に着手しました。期限は10月4日(土曜日)なので、あと1月足らずです。
 後期になって、e-ラーニングのシステムが変更になりました。気づいた変更点を以下に列挙します。情報共有できれば幸いです。

(1)前期に受講したときは Windows2000 でも e-ラーニングが動作したのですが、後期になったら Windows2000 では動作しないようです。よって、WindowsXP Home で視聴しています。

(2)前期に受講したときは、Guest アカウントでも問題なかったのですが、後期になったら Guest アカウントでアクセスすると音声が出ません、Administrator アカウントでないと駄目なようです。

(3)前期に受講したときは、ビデオ講義を章の途中で中断したら次回はその章の始めからまた再生しなければいけませんでしたが、後期では中断した場所から再開できます。これは時間節約になって便利とおもいました。

 e-ラーニングには場所の制約が無いことに気づきましたので、会社のPCと家の両方で視聴し、15課目のうち3課目を終了しました。(3)のビデオ講義を中断した場所から再開できる機能のお陰で、効率的に講義を受けられそうです。

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