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剣持氏のセミナー講演

剣持氏がデジタルコンテンツ協会のセミナーで講演されたそうです。この記事をもとに幾つかコメントします。

「Mac版まだ?」「自分の声で歌えない?」――VOCALOID、よくある質問
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news108.html

最初の図面が、かつて当ブログで引用したVOCALOID概念図そのものでした。考えて見れば剣持氏が初音ミク発売直前に学会発表したものですから当然ですね。
この記事では、ユーザーの要望が幾つか述べられています。

◆Mac版は?
 日本における MacOS Xのシェア(数%)を考えると、そんなところに開発リソースを割きたくないというのが商業的な判断なのでしょうね。でも、開発者的にはちょっとそそられる課題とおもいます。
 もしYAMAHAさんが本当にMac版VOCALOID2を開発されるならば、MOSAあたりに連絡をとると宜しいかとおもいます。恐らく日本最高の Mac OS X 使いを紹介いただけるかと思います。
http://www.mosa.gr.jp/

◆自分の声で音声合成
 剣持さんは「できません。」と答えているけれど、そのうちに出来るようになると思います。音声から本人の気道や声帯などを算出し、その気道や声帯から発生される音をシミュレーション出力することで「誰でもボーカロイド」が可能でしょう。但し、研究レベルならばともかく、商業的に成功するような品質を得るにはなかなか難しいかもしれません。

◆読み上げソフト・・・・
 これには思わずニヤニヤしてしまいました。フリーソフト作者のお遊びレベル以上にはなりませんよという意味なのでしょうね。

◆ゲーム機や携帯電話への搭載
 これは是非とも載せて欲しいですね。「こんどの携帯電話にはボーカロイドが載ってて歌ったりメール喋ったりするんだって~」なんてことになると、今の携帯電話を買い換えたくなるに違いありませんから。

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初音ミク」カテゴリの記事

コメント

>剣持さんは「できません。」と答えているけれど、そのうちに出来るようになると思います。

いま「ボーカロイド技術」と呼ばれているモノは、人の声の素片を400だか500種類集めて、これを元にして色々な補間をしているようなので、「音声から本人の気道や声帯などを算出し、その気道や声帯から発生される音をシミュレーション出力」というのは、いま「ボーカロイド技術」と呼んでいるモノとは別の手法と捉えるべきじゃないかなぁ?剣持さんの答えは、 "今のボーカロイド技術" でやろうとしたら妥当なコスト内ではできないという意味だと思いますが。

投稿: neko | 2008年3月20日 (木) 19時11分

NEKOさん、初めまして。

 単にここでいう「出来る」「出来ない」というのは、立場の違いというのもあると思います。
 NEKOさんが仰られる通り、剣持さんは「現在のVOCALOIDエンジンのままで適用できること」に限定して回答されているようです。剣持さんは、YAMAHAの看板を背負って発言している訳ですから、「出来ます」というのは単に技術的にできるというだけでは済まないということもあります。
 ただし、これは未来永劫VOCALOIDエンジンが出来ないということは意味せず、突破可能な技術課題であるという意味で、自分は「出来る」という風に記載いたしました。

投稿: 和泉聡 | 2008年3月20日 (木) 22時30分

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