初音ミクに喋らせてみた(ピッチベンド利用)
やっとDTMマガジン1月号増刊「The Vocaloid CV01 初音ミク」が入手できました。
やはりヤマハ剣持氏のインタビューは面白かったですね。剣持氏といえば、12月30日のVocaloid Night Vol.2 でも登場されたそうです。年末は時間が取れなかったので自分はイベント等には行けなかったので、ちょっと残念に思っています。
この記事をもとに、自分が記載した「初音ミクの特許出願について 」の内容と照合してみます。
(1)VOCALOIDの開発開始時期の推定
自分は2002年にプロジェクトがスタートしたと推定したのですが、実際には2000年からプロジェクトがスタートしたそうです。推定と実際のズレの原因は、VOCALOIDの技術はフォルマント音声合成だと思い込んでおり、最後のチューニングが2002年の特許出願のピークだと判断したためです。実際にはフォルマント音声合成や連結型音声合成などの色々な方式を試す期間が必要であったのだろうと思われます。
(2)VOCALOIDの開発者数の推定
自分は10名から15名と推定したのですが、実際には主要メンバー2~3名+プログラマやテスターの方々が数名だったそうです。フォルマント音声合成の開発者を含めてカウントしてしまったのがズレの原因と思われます。
(3)主要開発者の推定
剣持さんが主要開発者であることは当たりました。
今回は、剣持氏のインタビュー内に記載された喋らせ方のコツ(38ページ)を読んで、VOCALOID Editor 上でミクの発音を修正してみました。流石は開発者のアドバイスですね、ミクの喋りがかなり自然になりました。
以前のバージョンでも、文節ごとの区切りと、音階によるアクセントの付与はおこなっていましたが、どうしても機械的になってしまいます。喋らせ方のコツに基づいて新たに行ったことは以下の2点です。
①ピッチベンド(PIT)を使用してアクセントを付与すること。音節ごとにピッチベンドのカーブを山なりにした。
②助詞と助動詞の発音を他と比して短くした。これにより品詞を理解して発音している様が表現できます。
その他、自分なりに新たに工夫したところは以下のものです。
③名詞の発音のVELを他と比して高くすること。これにより品詞を理解して発音している様が表現できます。
④OPEパラメータをPITと同様のカーブになるよう触ってみました。これはあまり利かないようです。
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