特許法2条1項の試作品
やっと時間が取れたので、DTMマガジンの初音ミク体験版で「特許法の読み上げ」を試作してみました。用いた文章は特許法2条1項「発明とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。」です。
文節を発音で表現するのは割りと簡単で、文節の区切りに発音の区切りを入れればよいだけです。
ちょっとした工夫ですが、「はつめい」ではなく「はつめー」と伸ばした方が自然に感じます。どのようなルールで直前の音を伸ばせばよいか考えて見ます。
しかし、アクセントは難しいですね。「君はどこの人なんだかはっきりしなさい。」という感じで、京阪のアクセントなんだか標準語のアクセントなんだか判らない感じになってしまいます。なんでも標準語のアクセントの方が単純明快で、3つのルールしか無いそうですので、その3つのルールと単語の関係をチェックしてみます。
次に掲げるのが構想メモです、形態素分析ツールを用いて日本語の自然文を品詞分解し、アクセントテーブルを介して、それぞれの発音、音階及び制御情報を付与してVSQファイルを作成したのちVOCALOID ENGINEで当該VSQファイルを読み込んで合成音声を出力し、アクセント付の読み上げ音声を得ることとします。
最終的には、テキスト画像スクロールの動画と同期させたのち、iPodに転送できればと思います。次のメモは「はちゅねみく」がネギで読み上げ部分を指し示している図です。
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コメント
ネギで読み上げ部分を指すのはわかりやすそうでいいですね。
Flash職人降臨待ちですか。
投稿: トーリス・ガリ | 2007年11月 7日 (水) 07時17分
VOCALOID2 の音声ファイルと同期する口パク動画を生成するプログラムは幾つか作成されつつあります。
残るは、文章の該当部分をネギで指し示す動画を生成するプログラムですね。
たぶん、自分がアクセントの問題を解決するころには「プログラム職人」が降臨しているのではないでしょうか。
特許・実用新案・意匠・商標すべてに手動でフラッシュをつけるのは、いかにニコニコ職人が神業といえども作業量的に困難ですから、プログラムで自動化するのが適切と判断します。
投稿: 和泉聡 | 2007年11月 8日 (木) 00時05分