« 特許法 102条(e) | トップページ | ストラトスフィア Long Ver. »

日本語のアクセント

日本語のアクセントで調べていると、Yahoo辞書に、共通語(標準語)のアクセントにかかわる記載を見つけました。以下に引用します。

『大辞林 第二版』のアクセント表示


  1. 日本語のアクセントは、単語を発音するさいに、その単語の中に含まれる個々の「拍」を高く発音するか低く発音するかによって決まる。拍とは日本語の音の長さの単位をいい、「キャ・シュ・チョ」などの拗音はカナ2字で1拍である。

  2. 共通語では、1拍目と2拍目との間に必ず音の高低の変化がある。

  3. 1拍目が高で2拍目以降が低である語は「頭高型」と言い、この辞典では [1] で示した。

  4. 1拍目が低で、あとに続く助詞を含め高から低に移る箇所のない語は「平板式」と言い [0] で示した。

  5. 1拍目が低で、2拍目以降が高になり、語中、語末に高から低に移る箇所のある語は「中高型」または「尾高型」と言い、低に移る直前の音の位置が2拍目であれば [2]、3拍目であれば [3]… のように示した。その位置が語中にあるものを「中高型」、語末にあるものを「尾高型」と言う。

  6. 以上のうち、平板式を除く「頭高型」「中高型」「尾高型」を総称して「起伏式」と言う。

 これを見ると、標準語のアクセントルールが意外と単純なことがわかります。たったこれだけのルールで構成されているのですから。
 自然文を形態素解析して単語に分解し、辞書をもとに単語のアクセントの種類を調べ、上記ルール通りのアクセントを付与すれば、初音ミクが自然文を喋るシステムが出来上がりですね。

|

« 特許法 102条(e) | トップページ | ストラトスフィア Long Ver. »

初音ミク」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

単語アクセントがわかっても、以下のような問題がありますので、実際にはもう少しややこしい話になると思われます。

(1)単語が結合した場合 (現状では規則がほぼ解明されています)
(例)もんだい(平板型)+はつげん(平板型)→もんだいは’つげん

(2)単語アクセントから文アクセントの導出

(3)文アクセントから物理量(ピッチ軌跡等)への変換

投稿: Chirper II | 2007年11月28日 (水) 00時04分

初めまして Chirper II さん。
そうですね。単語が結合することでアクセントが変化する場合があるのですね。まあ、単語のアクセント辞書だけで発音させるのが第一バージョンで、次は文のアクセントかなと考えています。

>(1)単語が結合した場合 (現状では規則がほぼ解明されています)

すいません、規則にかんする論文名などをご存知でしたら教えていただければとおもいます。

投稿: 和泉聡 | 2007年11月28日 (水) 02時08分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本語のアクセント:

« 特許法 102条(e) | トップページ | ストラトスフィア Long Ver. »