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VOCALOID関連論文

ジョルディボナダさんが執筆されたVOCALOID関連論文を発見しましたので、特に重要とおもわれる初期の論文を2編ほどご紹介します。

Bonada, J. Loscos, A. Cano, P. Serra, X. 2001.
'Spectral Approach to the Modeling of the Singing Voice'
(歌声のモデルへの周波数からの観点)
Proceedings of 111th AES Convention; New York, USA

これが最も基礎となるVOCALOID関連論文です。
共同執筆者 Serra,X は、VOCALOID 関連特許を多く発明されているザビエルセラさんと思われます。
ヤマハアドバンストシステム開発センターの劔持秀紀さんが共著者として記載されています。

図10にシステム概念図が示されています。歌詞(Lyrics)と音階(Melody)と表現(Expression) を入力し、歌手データベースを元にして歌手シンセサイザが歌声を合成するというもので、VOCALOIDの概念が明確に記載されています。

Jordibonata_2001

 

Bonada, J. Celma, O. Loscos, A. Ortolà, J. Serra, X. 2001.
'Singing Voice Synthesis Combining Excitation plus Resonance and Sinusoidal plus Residual Models'
(歌声に統合する励振共鳴と正弦波様、及び残差モデリング)
Proceedings of International Computer Music Conference 2001; Havana, Cuba

ヤマハアドバンストシステム開発センターの劔持秀紀さん、久湊裕司さん、吉岡靖男さん、Hiraku Kayamaさんが共著者として記載されています。

システム構成図は基本的に VOCALOID2 初音ミクと同一です。

Jordibonata_2001a

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