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過去の弁理士試験試験統計#3

過去の弁理士試験統計から、受験生の推移を推定しました。弁理士統計は凡そ5回毎の受験者数しか数値化されておらず、各年度の受験者がどのように推移するかが不明なため、それを補完するためにシミュレーションしたものです。
各年度の受験回数0回の受験生数と全体に占める割合は以下の通りです。

平成19年度・・・2709人 (27.5%)
平成18年度・・・3018人 (30.0%)
平成17年度・・・3215人 (30.6%)
平成16年度・・・3288人 (34.1%)
平成15年度・・・2937人 (34.3%)
平成14年度・・・2152人 (29.9%)
平成13年度・・・2107人 (35.3%)

平成12年度以前は、受験回数0回の受験者数統計がありませんが、H14年度の割合と同一と仮定すると、以下のようになります。

平成12年度・・・1659人
平成11年度・・・1500人
平成11年度・・・1395人

(1)一旦受験し始めたならば、受験から撤退するまでは続けて受験すると仮定します。
実際には女性の受験生は子育て等で受験を中断する場合がありますが、数的には多くは無い為、「連続して受験する」仮定により近似計算することは許されると思われます。

(2)現在の試験制度のもとでは、受験生は以下に分かれます。
①短答落ち・論文落ち
②口述落ち
③合格者
このうち、①②の者は翌年度の試験を受験せず、撤退する場合があります。これを④撤退者と呼びます。

これら(1)(2)の条件をもとに年度毎の受験者の撤退数・合格数をシミュレーションし、弁理士統計の年度毎の実数を推定しました。

撤退者は以下の計算式とすると、弁理士試験統計と良く一致します。

 撤退者数=前年度受験者数*(0.17+前年度受験者数*0.002817)
 受験者数=前年度受験者数 - 撤退者数 - 合格者数

これを元に、各年度に措ける受験者数の推移をシミュレーションしてみます。

・平成15年度シミュレーション

 ・平成14年度からの受験者 1631人
 ・平成13年度からの受験者 1103人
 ・平成12年度からの受験者 695人
 ・平成11年度からの受験者 513人
 ・平成10年度からの受験者 389人

 小計 4330人に対し、受験者統計の受験回数1回から5回の者の実数は 4492人である。

・平成16年度シミュレーション

 ・平成15年度からの受験者 2171人
 ・平成14年度からの受験者 1146人
 ・平成13年度からの受験者 781人
 ・平成12年度からの受験者 500人
 ・平成11年度からの受験者 372人

 小計 4969人に対し、受験者統計の受験回数1回から5回の者の実数は 5191人である。

・平成17年度シミュレーション

 ・平成16年度からの受験者 2386人
 ・平成15年度からの受験者 1472人
 ・平成14年度からの受験者 810人
 ・平成13年度からの受験者 560人
 ・平成12年度からの受験者 363人

 小計 5591人に対し、受験者統計の受験回数1回から5回の者の実数は 5664人である。

・平成18年度シミュレーション

 ・平成17年度からの受験者 2311人
 ・平成16年度からの受験者 1599人
 ・平成15年度からの受験者 1025人
 ・平成14年度からの受験者 579人
 ・平成13年度からの受験者 404人

 小計 5918人に対し、受験者統計の受験回数1回から5回の者の実数は 5866人である。

・平成19年度シミュレーション

 ・平成18年度からの受験者 2188人
 ・平成17年度からの受験者 1576人
 ・平成16年度からの受験者 1122人
 ・平成15年度からの受験者 736人
 ・平成14年度からの受験者 423人

 小計 6045人に対し、受験者統計の受験回数1回から5回の者の実数は 5901人である。

平成14年度に初受験された方を母集団として年度毎の撤退者・合格者をシミュレーションした結果を以下に示します。

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