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弁理士試験:平成18年度第26問

昨年度の問題で、第15問と同様に判例絡みの問題があったのを思い出しました。

〔26〕専らゲームソフトの改変にのみ用いられるメモリーカードを販売した者(以下「メモリーカードの販売業者」という。)の責任が問題となった最高裁判所の平成13年2月13日判決の説明として、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 メモリーカードの販売業者は、自らメモリーカードを用いてゲームソフトの改変を行っているわけではないから、同一性保持権の侵害について法的責任を負わない、とした。
2 メモリーカードの購入者が行う私的領域内における改変はそもそも同一性保持権の保護の対象ではないから、メモリーカードの販売業者は、同一性保持権の侵害について法的責任を負わない、とした。
3 メモリーカードの販売業者は、メモリーカードの購入者を手足としてゲームソフトの改変を行っているから、同一性保持権を侵害する者又は侵害するおそれのある者として、差止請求権に服する、とした。
4 メモリーカードの販売業者の行為がなければ同一性保持権侵害は生じなかったといえる以上、メモリーカードの販売業者は、メモリーカードの使用による同一性保持権の侵害を惹起(じゃっき)した者として、不法行為に基づく損害賠償責任を負う、とした。
5 メモリーカードの販売業者は、ゲームソフトの改変を行っているわけではないが、直接的な侵害主体に準じる立場にあるので、差止請求権に服する、とした。

これは「ときめきメモリアル事件」ですね。判例セレクト知的財産法220頁に掲載されていますし、ときめきメモリアル事件高裁判決 のリンクにも詳しく載っています。
事件の概要は、原告のコナミ(株)が販売するゲーム「ときめきメモリアル」 に対して、被告のスペックコンピュータ(株)が製造販売するメモリカードを使用するとスタート時点から高いパラメータ数値でゲームを進めらたり、スタート時点が卒業間際まで飛び、かつ、高いパラメータ数値で残りのゲームができるというもので、これが同一性保持権の侵害にあたるか否か問われました。
高裁の判決要旨は、「カードを使用してゲームの同一性保持権を(実際の行為として)侵害しているのは個々のプレーヤーであるが、カード制作者は、その行為に主体的に加担しているので、同一性保持権を侵害していると認定している。」というものです。最高裁判決は上告を棄却したので、高裁判決が確定しました。つまり、(4)の枝が答えとなります。これは自分も正解できました。ゲーム関係はどういう訳か知識がありましたのでね。

余談ですが、「ときめきメモリアル」を最初から高いパラメータに設定して遊ぶって、それって面白いですか?なんだか全然面白みがないような気がしますが。

更に余談ですが、自分は「ときめきメモリアル3」に結構ハマってました。その関係で義妹に何かにつけ、ときメモの話題でからかわれて大変でした。(笑)

ときメモ3をプレイしてたら、うちのカミサンのリアル爆弾が爆発しそうになったりとか、色々ありました。(笑)

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